在庫管理システムの開発計画に関する次の記述を読んで,問89~92に答えよ。
Sさんは,在庫管理システム(以下,システムという)を構築するプロジェクトに参加することになった。 システムの開発計画は,プロジェクトにおける成果物及び完了基準を明確にした上で,作業分割,作業内容定義,作業順序設定,作業期間見積り,スケジュール作成の五つのステップに分けて順に実施される。
- (1)
- 作業分割では, WBS (Work Breakdown Structure)を用いて,成果物の作成作業を細分化する。WBSは,全体の作業を分割し,その構成要素を階層構造として整理したものである。
- (2)
- 作業内容定義では,分割した各作業の成果物と工数を定義する。
- (3)
- 作業順序設定では,作業間の前後関係を決定する。
- (4)
- 作業期間見積りでは,作業の工数を要員数で割ることで,作業期間を求める。
- (5)
- スケジュール作成では,各作業期間を基に開始日と終了日を決定する。
Sさんは,先輩の指導の下で,図に示すWBSによるシステムの作業分割を実施した。
問92 マネジメント
Sさんは,作業期間見積りを行い,作業期間を基1に作業の開始日と終了日を決定し,スケジュール作成を行った。次の表はスケジュールの一部を示したものである。スケジールを見た先輩から誤りを指摘された。Sさんが受けた指摘として,適切なものはどれが。次の図は6月のカレンダであり,土日は作業を行わないものとする。
- ア
- 帳票レイアウトの工数は10なので,終了日は6月26日である。
- イ
- 帳票レイアウトの作業は,田中さんの前作業が重なるので終了日を6月19日に設定できない。
- ウ
- 帳票レイアウ:トの作業は,担当が2名割り当てられているので,終了日を6月18日に設定することができる。
- エ
- 帳票レイアウトの作業は,ほかの作業と比較して工数が多いので,作業期間を長めに見積もる必要がある。
解答と解説