セルD2とE2に設定した2種類の仮の消費税率でセルA4とA5の商品の税込み価格を計算するために,セルD4に入れるべき計算式はどれか。ここで,セルD4に入力する計算式は,セルD5,E4及びE5に複写して使うものとする。
解答:ウ
セルD4に入力する消費税率を求める式を考える。税込み価格は、以下の式で求められる。
税抜き価格*(1.0+消費税率)
税抜き価格はセルB4、消費税率はセルD2である。したがって、複写を考慮しない場合、セルD4に入力される式は、以下の式となる。
B4*(1.0+D2)
セルD4に入力された計算式をセルD5に複写する場合を考える。セルD4の式を複写すると、セル番地が調整され以下の式になる。これは、セルを縦方向へ一つ下に複写するため、セルB4とセルD2の行番号に1が加えられるためである。
B5*(1.0+D3)
消費税率は、D2であるがD3にずれている。複写によって行番号が変わらないようにセルD4の計算式において、D2の行番号の前に$記号を付け、以下のように絶対参照指定をする。
B4*(1.0+D$2)
セルE4に複写する場合を考える。セルD4の式を複写すると、セル番地が調整され以下の式になる。これは、セルを横方向へ一つ右に複写するため、セルB4とセルD4の列番号が一つ増えるためである。
C4*(1.0+E$2)
税抜き価格は、B4であるが複写によってC4にずれている。複写によって列番号が変わらないようにセルD4の計算式においてB4の列番号の前に$記号を付け、以下のように絶対参照指定をする。
$B4*(1.0+D$2)
以上でセルD4に入力した計算式をセルD5、E4とE5に複写しても正しい消費税率が計算される。