平成23年度 特別試験 テクノロジ系

解答：イ

共通鍵暗号方式は、暗号化されていない平文を暗号化する暗号化鍵と暗号化された暗号化文を平文にする復号化鍵は同じ鍵を使用する暗号化方式である。したがって、複数の相手と暗号化通信を行う場合は、それぞれ別の鍵を用意しなければならない。このような性質から共通鍵暗号方式は、鍵の管理から少人数の暗号化通信に向いている。

共通化鍵暗号方式に対して、公開鍵暗号方式は、暗号化する鍵と復号化する鍵は1対の別の鍵を使用する。暗号化する鍵を公開鍵、復号化する鍵を公開鍵という。公開鍵暗号方式は、暗号化する公開鍵を公開し、受信者は秘密鍵で復号化を行う。このため公開鍵暗号方式は、不特定多数の相手と暗号化通信を行うのに向いている暗号化方式である。

共通鍵暗号方式は、公開鍵暗号方式に比べて暗号化と復号化の処理時間が長くなる。

ア

共通鍵暗号方式は暗号化と復号化に同じ鍵を使用するため、暗号化に用いる鍵を第三者に公開した場合、第三者は暗号文を復号が可能である。

ウ

共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式は、暗号化が目的である。データが改ざんされたものを訂正し、元のデータに復元する機能はない。

エ

共通鍵暗号方式は暗号化は、複数の相手ごとに通信内容を秘密にしたい場合は、それぞれ鍵を用意しなくてはならない。